日展

開催データ

第41回日展 (平成21年度) 大臣賞・日展会員賞受賞者

(平成21年10月30日発表)

大臣賞受賞者一覧

  部門 題名 作者名 受賞理由
文部科学大臣賞 日本画 敦盛(黒川能) 能島 和明 祭りなど取材する事が多い作者が、今回は400年以上続く黒川能の舞をテーマとし、味わいのある素朴な色感で見事に描いて成功した。
敦盛の無念さを感じさせる深い情念の様な不思議な空気を表現した力作である。
洋画 ひととき 佐藤 哲 現代女性のいきいきとした表情を、力強い色彩と筆勢で、演奏会前の期待と不安な様子を正面から構成し、たくみに表現した秀作である。
内閣総理大臣賞 彫刻 慈恵 久保田 俶通 清澄さ、静けさ、優しさを深めた上質のみが人々に訴えうる気韻、さわやかな気品と慎ましやかな詩情を漂わせる。
本作品は「自然の生命と作者の生命のぶつけあいと語りあい」その瞬間のひとときをやわらかく芸術として結晶させた秀作である。
工芸美術 シュプリンゲン「悠」 宮田 亮平 群れで遊泳しながら、ダイナミックに、力強くジャンプする様子を表現し、現代社会の「きずな」と明暗の空間、光や音をも作品の中に求め、金属が持つ特性を生かし、アルミ素材にて明快でシャープに造形しているところが良い効果を出している秀作である。
静寂 黒田 賢一 凛とした生気あふれる線、字座の清澄な空間、かな美の特長である余白の美しさが横溢している。
運筆によって出来る暢達したリズム、文字の大小による美妙な行の動き、気韻生動の美が感じられる素晴らしい作。

日展会員賞受賞者一覧

  部門 題名 作者名 受賞理由
日展会員賞 日本画 夏の夜に舞う 中村 賢次 夏の夜の情景が美しい色感だ。作者の家族の一員娘をモチーフで、近くの小川に生息するホタルを描いて、家族との関係、絆を感じる温かい気持を描かれた作品だと思う。
洋画 遥光 大友 義博 日展はアカデミズムを標榜して百年を経た。とりわけ洋画は写実を礎としているが、画家は芸大で厳しい素描の修練を経、それを作画の基本に据えている。
この作も落着いた色と光(調子)を駆使し、気持の良い筆致で情景を描ききっている佳作である。
彫刻 悠悠 山田 朝彦 この作品はさまざまな不安や喜びを感じさせる現代社会の中で自らを律し、凝視し、明日という希望に向って悠悠と前進する姿を精神的に捉え、感じさせてくれる優作である。
粘土の量塊も美しく、コスチュームの配慮が巧みである。
工芸美術 「琥珀雪山」
Amber White Mountain
大樋 年雄 胴ののびのびした、ふくらみの中に緊張感があり、造形の骨格の太さを感じさせる。
釉薬の微妙な色調の変化は豊かな装飾的な効果を発揮している。
繊細と素朴の交差する強いリズム感をもった祭器を想わす作品である。
于謙詩 真神 巍堂 沈着、冷静で情懐豊かな書は、宋代の風気をたたえ、じっくり眺めていたい本格の作品である。
誇張や装飾性を極力おさえているが、きかしどころの線や潤渇の妙は見事と言う外ない。
※大臣賞・日展会員賞の選考委員は、日展会長・顧問・理事
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